マルベック:群青色のどっしりとした赤ワインのブドウ品種 Nov.18 2024


ワイン愛好家なら一度は耳にしたことがある、でもカベルネソーヴィニヨンやメルローといった品種と比べるとややマイナーな「マルベック」。その濃厚な色合いと力強い味わいは、ワイン愛好家を魅了するのに十分な実力をもっています。今回は、そんなマルベックの魅力を深掘りし、その特徴、歴史、そしておすすめの飲み方までご紹介します。
マルベック種のブドウ

マルベックとは?
マルベックは、フランス・ボルドー地方が原産の品種ですが、現在ではアルゼンチンを代表する品種として知られています。また、近年では温暖化の影響や栽培技術の進化、世界的にマルベックの需要が高まっていることなどから北米でも盛んに栽培されるようになってきています。深い紫色をした果実と、厚い皮が特徴で、力強いタンニンと豊かな果実味が魅力です。 毎年4月17日は「マルベック・ワールド・デイ」として世界中でマルベックを楽しむイベントが開催されています。
力強いタンニン: マルベックの最大の特徴は、なんといってもその力強いタンニンです。若いうちは渋みが強く感じられますが、熟成することでタンニンが丸みを帯び、なめらかな口当たりに変化していきます。
濃厚な果実味: ブラックベリーやプラムのような濃い果実の香りが特徴です。熟成することで、スミレやチョコレートのような複雑なアロマへと変化していきます。
スパイシーな香り: 黒コショウやシナモンのようなスパイシーな香りが加わることもあります。
パワフルなボディ: フルボディで、力強い飲み応えが特徴です。


エリーAVA・マルベックの魅力
エリーAVAが位置する五大湖周辺は冷涼な気候によりもともとマルベックの栽培には適さない地域でした。しかし、前述の通り温暖化、技術の進歩、需要の増加によって当地でもマルベック栽培が始まっています。エリーAVAのマルベックの特徴は、アルゼンチンやカルフォルニアと比較して酸味がやや強くなっていることです。そのため、他地域で作られるマルベックワインよりも渋みと酸味のバランスが取れたワインを作ることができると言われています。当店で扱っているアールはこの特徴にぴったりと当てはまっており、マルベックで作られたワインの特徴である深い美しい青紫色と渋みを持ちながらも、軽い酸味も含みとてもバランスの取れたフルボディとなっています。


マルベックの楽しみ方
マルベックは、その力強い味わいを活かして、肉料理との相性が抜群です。特に、赤身肉やグリル料理との相性はまさに絶品です。また、熟成されたマルベックは、チーズとのペアリングもおすすめです。
赤ワインに合う肉料理の例


マルベックを選ぶ際のポイント
産地: アルゼンチンのマルベックが有名ですが、フランスやアメリカなどでも栽培されています。それぞれの産地の個性を楽しむのもおすすめです。
ヴィンテージ: 若いうちはタンニンが強く、熟成することで丸みを帯びます。自分の好みの味わいに合わせてヴィンテージを選びましょう。
価格: 比較的お手頃なものから、本格派まで様々な価格帯で楽しめるワインが選べます。

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