ヴィダル・ブラン:寒さに強い個性派!芳醇な甘みが魅力の白ワイン用ブドウ品種 Nov.5 2024
シャルドネやソーヴィニヨン・ブランはメジャーな白ワイン用の品種ですが、ヴィダル・ブランと聞くと「?」と思われる方もいるかもしれません。ヴィダル・ブランは1920年代にフランスのブドウ育種家ジャン・ルイ・ヴィダルによって生み出された白ワイン用ブドウ品種です。ユニ・ブランとレイヨン・ドールを掛け合わせることで、寒冷な気候にも強く、高い糖度を持つ品種として誕生しました。
ヴィダル・ブランの特徴
ヴィダル・ブランは耐寒性に優れ、短い期間でよく生育するため、アメリカ東海岸、五大湖地方、カナダといった比較的冷涼な地域で栽培されます。現地でもややマイナーなブドウで、大規模栽培はされておらず、またカリフォルニア等の西海岸でも通常は栽培されていません。
ヴィダル・ブランは辛口、甘口双方のワインに使うことができます。甘さは、ワインメーカーがワインに残す残糖の量によって異なります。また栽培年や気候にも大きな影響を受け、非常に多様性に富んだワインを生み出します。ほとんどのヴィダルには、洋ナシ、パイナップル、グレープフルーツ、リンゴなどの鮮やかなフルーツの風味が含まれています。
一般的には甘口のワインとして使われることが多く、芳醇な香りと蜂蜜のようなコクも感じられます。
秋の終わりに収穫される遅摘みワインは、凝縮された果実味と高い糖度が特徴で、当店で扱っているプレイン・ジェーンもこの遅摘みワインに分類されます。
ヴィダル・ブランを使ったワインとの食事のペアリング
ヴィダルを食事と合わせるなら、甘口辛口問わず、そのフルーティーな味わいはシーフードと完璧にマッチします。辛口のヴィダル・ブランワインは、スパイシーな料理や、豚肉やロースト野菜とよく合います。
また、甘口ではチーズケーキやアイスクリームなどのクリーミーなデザートや、ブリーチーズなどのソフトチーズとも非常に相性がよいです。
ヴィダル・ブランは、まだまだ日本国内ではあまり知られていない品種ですが、そのポテンシャルは非常に高いです。
最後に、気に入ったヴィダル・ブランワインを見つけたら、買いだめしたほうがいいことを覚えておいてください!
当店「ホーリーベル」が直接ワインを仕入れているペンシルベニア州のワイナリー、「ドリフトウッド・ワインセラーズ」の醸造家であるデビッド・ステンプカさんは言います。「そのワインを本当に気に入ったら、買っておいたほうがいいですよ。次のロットはきっと同じではないでしょうから。」
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